Interview 01

地域に根差したネットワークを生かして
日本のDX推進のパートナーに

日本電気株式会社
お話を伺った方:左からパートナーセールス統括部 首都圏営業グループ グループ長 那須 大輔氏、同統括部長 小方 秀介氏、執行役Corporate EVP パブリックビジネスユニット長 雨宮 邦和氏、パートナーセールス統括部 上席プロフェッショナル 藤井 雅隆氏、首都圏営業グループ プロフェッショナル 柿島 正吾氏
インタビュアー:出雲井 亨
日本のコンピューター産業を黎明(れいめい)期から支えてきた日本電気(NEC)は、NJCの最も重要なパートナーの1社です。NJCは60年以上にわたり、販売代理店としてNEC製品やソリューションのお客様への導入を手がけてきました。

最も古い親友のような
特別な存在

雨宮氏:当社と日本事務器さんとのお付き合いは古く、資料によると1936年のタイムレコーダー「ニデカ」の生産でお付き合いがはじまりました。1961年には当社のコンピューター「NEAC-1201」の総販売代理店として契約を結びました。当社にとっても日本事務器さんが最初の販売店契約を締結いただいた関係から、勝手ながら最も古い親友のような特別な存在だと思っています。

私は昨年まで医療分野を担当していましたので、日本事務器さんというと医療分野がすごく強いというイメージがあります。電子カルテなどの医療事業は、非常に大変な事業だと思います。お医者さんからの要求レベルは高いですし、競争も厳しさがあります。そんな中でも日本事務器さんは信頼してお願いできるトップのパートナーです。

また、他の分野も含めて、日本事務器さんはとても明るく事業を遂行されておられるのが印象的です。当社製品の販売店として日々お客様と向き合っていただいておりますが、ときには我々がご迷惑をかけてしまうこともあります。例えば、製品の仕様変更や不具合が発生した際は、どうしても日本事務器さんにお客様対応の負担がかかりご迷惑をおかけしてしまっております。そんな場面でも、日本事務器さんはいつも「何とかしましょう」と一緒になって前向きに考えてくださいます。本当にいつも助けていただいておりますし、心から感謝しております。

新しいものに挑戦するDNA

小方氏:私は、日本事務器さんの印象は2つあります。ひとつはすごく「新しいもの好き」ということで、新しい技術やトレンドを見つけてきてビジネスにするのがすごく上手だな、という印象があります。例えば、今でこそ一般に知られるようになったメタバースという言葉も、私がはじめて教えてもらったのは(日本事務器の)田中社長からでした。あるいは第1次産業の課題をAIを使ってどう解決するかなど、いつも新しいことを考えていて、少しベンチャー気質が残っているな、と感じます。

もう1つは、社内にすごく自由な雰囲気があるなということです。日本事務器さんの本社に行くと、服装も自由ですし、アロマの香りがしたりして、若い人からベテランまで、明るく自由に働いているなと感じました。

先ほど雨宮が「明るい」と申し上げましたが、その日本事務器さんのパワーというのは、働きやすい雰囲気とか、新しいものにどんどん挑戦しようというDNAからくるのかな、と思っています。

藤井氏:私は、実はこのメンバーの中でも一番日本事務器さんとの付き合いが長いんじゃないかなと思います。1996年ごろから関西支社で日本事務器さんとお付き合いがあり、それこそ一緒に市場開拓をしたり、勉強会をしたりしていました。この頃、まだ社会人になって間もない頃でしたが、(日本事務器の)先輩から仕事のやり方を教えていただきました。

当時は日本事務器さんにも個性的な方が多くいらっしゃって、もちろん楽しいこともありましたが、ときには何というか、厳しいご指導もたくさんいただきました(笑)。今は役員から新入社員まで、垣根なく自由に意見が言えるというところも、日本事務器さんの魅力のひとつだと思います。また、もちろん仕事はしっかりやりつつですが、レクリエーションのイベントも全力投球で取り組む姿はとても印象的です。

お客様との
「関係性づくり」が強み

那須氏:私は2008年ごろから日本事務器さんの担当となり、途中10年ほどブランクがありましたが、再び担当として戻ってまいりました。戻ってきて驚いたのは、10年前にお付き合いしていたお客様と10年後もしっかり関係を保っているどころか、関係性を強化されていたことです。営業担当者が変わられていたとしても、しっかりお客様とのつながりは継承されていました。

このお客様との関係性の強さは日本事務器さんの強みです。例えばコロナ禍の半導体不足により、当社製品の納期が遅延し多大なるご迷惑をおかけした時期がありましたが、日本事務器さんによりお客様へご説明いただき、お待ちいただいた案件も多くありました。

雨宮氏:日本事務器さんは義理堅いところがあり、そこがお客様からの信頼につながっているように感じます。お客様だけでなく、NECのことも第一に考えてくださるので、とても感謝しております。

柿島氏:私は民需営業の皆様とよくご一緒しています。本当にありがたいなと思うのは、日本事務器さんは「こういう企画を一緒にやりませんか」など、新しいことをお願いしたとき、二つ返事で「いいですよ」と言っていただけるのです。まずやってみて、何か問題があったら軌道修正しましょう、とすごくフットワーク軽く動いていただけます。

以前、お客様のところに大型の新製品を導入したとき、同じ箇所が立て続けに故障し、お客様に多大なるご迷惑をおかけしたことがありました。ご販売いただいた日本事務器さんからすれば、ある意味被害者といってもいいような状況です。そんなときも日本事務器さんは我々にクレームするのではなく、何度も一緒になってお客様に説明してくださいました。その結果、そのお客様とは次のリプレースのときまでしっかりと関係性を維持していただきました。

100年を迎える日本事務器に向けて。

日本のデジタル化推進に、なくてはならない存在

雨宮氏:現在、デジタルの世界では非常に大きな変化が進んでいます。生成AIをはじめとする新技術が登場する中で、行政DX・医療DX・産業DXもさらに進めていかなければなりません。
そのような状況下では、日本事務器さんのように幅広い分野の業務ノウハウを持ち、日本全国で地域に根差したビジネスを展開していることは非常に大きな強みになります。当社社長の森田も日本事務器さんには一目置いております。日本全国にDXを浸透させる役割を、ぜひ引き続き、私たちとご一緒いただければと思います。

営業部門責任者から:
皆さん「日本事務器はNECと同じ方向を見てくれる」と言ってくださいましたが、それは私たちも同じです。NECさんはどんなトラブルがあったとしても解決策を親身になって考えてくださいますし、お願いしたことには確実に対応していただけます。だからこそ私たちはNECさんが大好きですし、一緒に仕事ができることを幸せだと感じています。

世の中には安い製品やサービスもたくさんありますが、長くお客様に継続して使っていただくために最も重要なのは、いざというときに「どれだけ一緒に悩んでくれるか」という信頼関係です。NECさんのパートナーとして、さらに信頼関係を強化しながら努力を続けたいと思います。

渡邉 靖(専務取締役 営業本部長)