Interview 03

バッテリーのような関係で
人を思う心を育て合いたい

医療法人友愛会 盛岡友愛病院
お話を伺った方:(写真左2番目から)総務課 係長 工藤 克紀氏、常務理事 小暮 重人氏、事務部長 兼 業務部長 山内 裕之氏、法人事務局 次長 兼 経理課 課長 齊藤 学氏
インタビュアー: IDEO東京
医療法人友愛会 盛岡友愛病院は、「地域に密着した、親切で、思いやりのある病院」という理念を掲げながら、昭和57年の開院以来、41年にわたり地域を支えられている病院です。NJCとは、2005年からのお付き合いとなります。

はじまりは、人と人の縁

小暮常務理事:2005年より少し前に、当院が電子カルテシステム導入を検討している頃に初めてお声がけしました。日本事務器さんを含む3社が委託先の候補でした。
笑い話じゃないですけど、当時理事長だった父とNJCの担当者の方ともう二人で決めちゃった、みたいな(笑)。父と馬が合ったのがきっかけでした。あとは当時の担当者の方に他社さんよりも非常に熱心に通っていただいた。もう、しつこいくらいにお見えになったんですよ。そこに僕らが落ちたというような。そういった人間関係からはじまったご縁だと思っています。

工藤係長:フットワークの軽さは、当初から感じていました。サーバで大きいトラブルがあった時、日本事務器の方と一緒に徹夜で復旧をかけて、朝の9時半、なんとか復旧できたとか。その時は、みんなでパソコンの画面越しにガッツポーズをしました(笑)。ネットワークの機械が壊れた時にも、ご担当だった方が、わざわざ、配送業者の配送拠点まで取りに行って届けてくれて「今日中になんとかしましょう」と。何かトラブルがあったり、大きいことをやらなきゃいけない時、すごい熱量をもって接してくれるんですよね。

小暮常務理事:企業対企業においても、やっぱり大事なのは人だと思います。担当者が変わればダメになっちゃった企業も過去にはあります。でも、日本事務器さんは人がしっかりされているから、今までの関係が築けてるんじゃないかな。特に苦しい時に誰がそばにいてくれるかっていうのは非常に重要です。苦しい状況になったとき、誰かいないかと振り返ると、日本事務器さんは「いの一番」にいてくれましたよね。

間に立って、つないでくれる

工藤係長:この業界では、それぞれの業者さんで独特の世界観を持っていて、従来のやり方にこだわる頑固な一面があったりすることもあるんです。でも、日本事務器の方々は、こちらが言いたくても言えないことも、間に立って調整してくれたり。「あそこの業者さんとの連携の時にこれ足りないぞ」みたいなところも全部段取りしてくださって、うまくまとめるための中心になってくれました。

山内事務部長:僕が現場の会議に顔出ししたときに、まあ病院ですけど、企業対企業っていう感じじゃなくて、もう同僚としてやっているような雰囲気だったのが印象的でした。仲良いっていうのもありますけど、誰かが何か言うとそれに質問が出て、良い議論があって。良い雰囲気でした。

両社の関係はまるで野球のバッテリー

工藤係長:電子カルテが始まるとき、「運命共同体ですからね」と言われました。「私たちが怒られるときは、工藤さんも怒られるときかもしれないけど、工藤さんが怒られるときは私たちも一緒に怒られますから」と。電子カルテが始まる前、もう明日どうなるんだろうってドキドキしてた時、そんな風に声をかけていただいたのを覚えています。

齊藤次長:ビッグサイトなどの展示会によく一緒に行ったのですが、日本事務器さんはブース以外でも一緒にいてくださるんですよね。我々の看護部門が表彰された場面では、システムと全然関係がないのに渡邉専務が出迎えて、表彰台までアテンドしてくださる。そんな、我々を取り巻く環境を含めて、一緒に付き合ってくれる会社さんというイメージです。

小暮常務理事:僕は野球をやっていたんで。野球用語でいうなら、バッテリーですよね。「こういうことをやって欲しい」っていうのがサインだとするならば、日本事務器さんがピッチャーで、それを理解して球を投げてきてくれるっていう。そういうイメージですね。ま、たまに暴投することもあったかもしれないけどね(笑)。盛岡の夏の風物詩である‘さんさ踊り’に病院として出てたんですけど、応援に来て、スタッフに声をかけてくれたり。仕事以外に来られても、誰も不思議に思わないんですよ。「あ、事務器さんいる」っていうぐらい(笑)。

患者さんに寄り添うためのDX

小暮常務理事:やっぱり、どこもそうなんですが人手不足の問題があるので、DXは避けられないですね。現場の人たちは、患者さんに寄り添いたいのに、手書きなどの事務作業がすごく多くて、それに疲れてみんな辞めちゃう。本来は患者さんに寄り添うために医療職になったのに、事務作業に追われて嫌になってしまうという声があるんですよね。なので、雇用を支えるには、やはりデジタル化が必須ではないかと思いますね。

工藤係長:例えばチャットGPTに代表される生成AIなんてこれからどこまでどんな発展をするのか想像も付かないけど、最新のテクノロジーと既存のシステムをどう繋いでどう活用していくか、まさに友愛会と日本事務器が一緒に協議し、しっかり揉んでいくべきテーマになると思っています。

地域のために団結し、時代を乗り切る

小暮常務理事:今の時代は、当たり前のことなんだけど、当たり前のことができない世の中になってしまっているので。だからこそ、もう一回、企業を伸ばすっていうんであれば、笑顔というか。人を想う気持ちを尊重して、お互いを認め合ってさらに良くしていこうと。それが、当院の理念でもある、「地域に密着した、親切で、思いやりのある病院」に繋がってくるんじゃないかと思います。人口が減るって言われてる時代だからこそ、地域もそうだし、企業対企業も団結して、時代を乗り切っていきたいですね。

100年を迎える日本事務器に向けて。

人を想う気持ちを育て合う

小暮常務理事:デジタル化されたとしても、人は絶対関わってくるじゃないですか。なので、日本事務器さんには今後どれだけ上の方々が入れ替わっても、人を大事にする部分は変わらないポリシー、伝統として繋いでいっていただきたいです。
教育っていう観点では、うちの幹部候補生を何人か日本事務器さんに預けたいと思っているんですよ。企業をお互いに知るっていうか、逆に預かりたいとも思うし。そういう風にして、お互いの強み弱みをさらに掘り出していけば、もっともっと次の成長につながると思うんです。今後は人事交流というか、人の育成を共にしていけたら良いなと思いますね。

担当営業から:
友愛会様とは、渡邉専務と現相談役、常務理事との強い絆も含め、中間層や担当者レベルでも良い関係を築かせていただいています。みなさん本当に優しくて、私たちの対応に恐縮するほど感謝を伝えてくださいます。そんな皆さんの「人」を大事にする姿勢に、私たちの方が学ぶことが多く、営業だけでなくチーム全員が友愛会様の期待や熱さに応えたいという気持ちになれているんだと思います。

沼村 涼平(東北支社 ソリューション営業部 医療・公共ソリューション営業グループ)